放射性核種の無担体分離(イオン交換法)
放射性核種の無担体分離には以下の5つがある。
①共沈法
②溶媒抽出法
➂イオン交換法
⑤その他
今回は➂イオン交換法の解説。
《イオン交換法》
・カラム内のイオン交換反応を利用。
・陰イオンが交換される反応を陰イオン交換という。
・イオン交換現象を示す代表物質にイオン交換樹脂(有機高分子物質)がある。
・イオン交換樹脂には陽イオン交換樹脂、陰イオン交換樹脂がある。
・陰イオン交換樹脂は金属イオンの分離に用いられる。
・RIの分離には、強酸性陽イオン交換樹脂や強塩基性陰イオン交換樹脂を用いることが多い。
・イオン交換反応の度合い(=イオン交換樹脂への取り込まれやすさ)の指標に分布係数(Kd)を用いる。
Kd = イオン交換樹脂相の放射性核種の濃度 / 水溶液相の放射性核種の濃度
注)溶媒抽出法は分配係数。イオン交換法は分布係数。名前が似ているので注意!!