認知症(アルツハイマー病、レビー小体型、パーキンソン病、ピック病、ハンチントン病)
核医学検査技術学で認知症はその検査法が出題されます。ですので認知症に対する基本的な知識は持っていた方がいいです。実際、67回国家試験では基礎医学大要にて出題されています。
《認知症の症状》
・症状は中核症状と周辺症状に分けられる。
・中核症状は必ず発現する症状。記憶障害、見当障害(日時、場所わからない)、失語(言語能力が障害)、失認(状況把握ができない)、失行(道具が使えない)などがこれに該当する。
・周辺症状の発現は心理状態などにより、個人差がある。不眠、徘徊、幻覚、うつ、暴力などがこれに該当する。
《認知症の原因》
・認知症の原因疾患にはアルツハイマー病、脳血管性、レビー小体型、パーキンソン病、ピック病、ハンチントン病(舞踏病)などがある。
・原因疾患の割合は1位:アルツハイマー病、2位:脳血管性、3位:レビー小体型・・・であり、1から3位までで9割を占めている。
・アルツハイマー病、レビー小体型、パーキンソン病は脳の変性疾患である。
・アルツハイマー病では海馬(側頭葉の内側)が委縮する。
・アルツハイマー病はアセチルコリンの減少、β‐アミロイドの異常な沈着による老人斑が見られる。
・レビー小体型は中枢神経系にレビー小体の出現がある。
・レビー小体型の症状は、幻視、動作緩慢など。
・パーキンソン病は黒質(中脳)、被殻(レンズ核)の神経細胞の脱落により起こる。
・パーキンソン病の症状は、手足の震え、筋肉の萎縮。
・パーキンソン病はレビー小体の出現がある。これのより、レビー小体型どの鑑別難しい。