感染症の感染経路(5月5日 国試1日1問 基礎医学大要)
問.(第66回 午後 第15問 改)
飛沫感染する感染症を2つ答えよ。
解答.
風疹、インフルエンザウィルス
解説.
感染経路を問う設問はよく見かける。基礎医学大要の中では必ず押さえておきたい分野の一つである。
以下の知識はどれも重要だが、型による肝炎の感染経路の違いは確実におさえておいてほしい。
感染経路には、
①経気道感染(さらに飛沫感染と空気感染に分かれる)
②接触感染
➂経口感染
➃血液感染
《飛沫感染》
・インフルエンザ
・流行性耳下腺炎(いわゆるおたふくかぜ、ムンプス)
・風疹
《空気感染》
・結核
・麻疹(はしか)
・水痘 など
《接触感染》
・MRSA
・疥癬
・STD など
《経口感染》
・感染性胃腸炎(ノロウィルスなど)
・A型肝炎
・E型肝炎
《血液感染》
・B型肝炎
・C型肝炎
・HIV感染 など
また、血液感染を接触感染に含め、経皮感染、接触感染、創傷感染、媒介体感染としてまとめる分類法もある。
《創傷感染》
・創傷による破傷風
・咬傷による狂犬病
《媒介体感染》
・蚊による日本脳炎
・シラミによる発疹チフス
これまで述べてきたもの以外に、感染症を水平感染か垂直感染かに分類することもある。
垂直感染の感染症はよく問われる。暗記しておいてほしい。
《垂直感染の感染症》
・HIV
・風疹
・B型肝炎