診療放射線技師国家試験要点まとめ&国試1日1問(解説付き)

合格点取るために必要かつ十分な知識、ムダのない効率の良い勉強をサポート…を意識した要点まとめ

4月29日 国試1日1問 放射線計測学

1日1問と言いながら2問目ですね。そういう日あると思います。ごめんなさい。


問題.(第65回 午後 第62問 改)
電離箱線量計について、
・一定強度のX線照射では気圧が高くなると電離電荷はどうなるか(増加 or減少)?
・同じ線量率では連続放射線とパルス放射線でイオン再結合が少ないのはどちらか?

解答
・増加します。
・少ないのは連続放射線です。

解説
・電離電荷は、気温の低下、気圧の上昇により増加します。

これは、電離量が空気の密度によって変化することによるものです。上記の条件下では電離容積内の空気密度が増大します。これにより電離量が増大します。

・イオン再結合には2種類あります。初期再結合と一般再結合です。初期再結合は柱状再結合ともよばれ、α線のような電離密度の高い荷電粒子でおこります。一般再結合は体積再結合ともよばれ、X、γ線などの非荷電粒子でおこります。

一般再結合はパルス放射線場や線量率が高い場所で無視できないレベルの影響があります。