放射化学(ジェネレータ)
ジェネレータはカウアンドミルクシステムともいわれます。また、ジェネレータからの抽出作業をミルキングといいます。
Q1.ジェネレータ種類にはどのようなものが?
A1.99Moー99mTc(過渡平衡)ジェネレータ
81Rbー81mKr(永続平衡)ジェネレータ
68Geー68Ga(永続平衡)ジェネレータ
が代表的です。
ジェネレータ核種は時々聞かれるので覚えておいた
方が得です。
Q2.99Moー99mTcとはどのようなものか?
A2.99Moをアルミナカラムに吸着させて、99mTcを分
離します。
カラムからは99mTcO4-の化学形で取り出されます。
溶出液には生理食塩水を用います。
ミルキングが行われた後、放射能は24時間後に最大
となり、72時間後に再び放射平衡に達します。
また、溶出された99mTcO4-は+7の酸化数をもちま
す。臨床で用いる際は99mTcO4-を還元し、酸化数を
小さくして使用します。
そのとき用いる還元剤はSn(スズ)やFe(鉄)の化合物で
す。中でも一般的なのがSnCl2(塩化第一スズ)です。
ジェネレータの問題はパターンが決まっているので今回の内容を押さえておけば、たいたいの選択肢には対応できると思います。