放射化学(放射性壊変④/壊変公式)
今回は壊変の分野で重要な式、単位およびそれらの周辺知識を本当によく問われるものだけをピックアップしました。
式の意味を理解しておくこと、計算問題で出題された場合を意識するして学習を進めることが重要です。
※計算問題と聞いて計算アレルギーを発症しそうになっ
た学生さんもいらっしゃるかもしれません。ただ、今回紹介している式はシンプルなものです。落ち着いて公式に当てはめていくだけで正解できるレベルです。
ですから" こんなの捨て問でしょ? ,,なんて言わず頑張りましょう。
Q1.放射能とは?
A1.単位時間あたりに壊変する原子数をいいます。単位はs^-1です。単位も重要です。
放射能の式は以下のようになります。
A=λN
ただし、
A:放射能
λ:壊変定数
N:原子数
を表します。
Q2.半減期とは?
Q2.半減期とは親核種の原子数が壊変によって1/2になる時間をいいます。
半減期の式は以下のようになります。
λT=loge2=0.693
ただし、
λ(ラムダと読む):壊変定数
T:半減期
を表します。
Q3.壊変定数λとは?
A3.1個の放射性核種が、1秒あたりに壊変する確率のことです。λの単位はs^-1です。単位も重要です。
Q4.平均寿命とは?
A4.原子の平均寿命のことです。原子の平均寿命と言われてもピンとこない方もいるかもしれません。
そういう方は人間の平均寿命をイメージして下さい。それが人間ではなく原子になっただけです。その原子は、だいたいこれくらいの寿命だなぁ、って話です。
式で表すと以下のようになります。
Tα=1/λ=1.44T
ただし、
Tα:平均寿命
λ:壊変定数
T:半減期
を表します。
また、平均寿命は「最初の原子数が1/eに減少する時間」とも言えます。半減期は「1/2に減少する時間」です。混同しないように、両方とも覚えておくといいですね。