診療放射線技師国家試験要点まとめ&国試1日1問(解説付き)

合格点取るために必要かつ十分な知識、ムダのない効率の良い勉強をサポート…を意識した要点まとめ

放射線物理学(特性X線)

放射化学(放射性壊変①)では、タイトルの通り放射性壊変について解説しております。
そこで、放射性壊変を学習する上で特性X線について事前に知っておけば、スムーズに理解できるかと思います。

Q1.特性X線とは?
A1.特性X線は示性X線、固有X線、蛍光X線と呼ばれる
こともあります。
加速された入射電子と物質との相互作用により、軌
道電子を放出。空位となった位置に外殻電子が遷
移。余剰エネルギーが電磁波として放出されます。
これを特性X線といい、線スペクトルを示します。

Q2.モーズレーの法則とは?
A2.特性X線には波長(または振動数、エネルギー)と原子
番号との関係式があります。
これをモーズレーの式といい、国家試験に出てま
す。

※式を覚えておく必要はありません。しかし「モーズレーの式、特性X線、波長(または振動数、エネルギー)の3つのワードが関連し合っている」ということは選択肢の中で聞かれます。


Q3.オージェ効果とは?
A3.特性X線を放出する代わりに、エネルギーを軌道電
子が吸収。その軌道電子が放出する過程をいいま
す。


制動放射については、またの機会に説明しようと思います。(制動放射は大事なポイントわりと多いので)