放射性医薬品の集積機序(9月12日 国試1日1問 核医学検査技術学)
問.(オリジナル)
¹³³Xe,⁸¹mKrの集積機序は何か。
解答.
単純拡散
解説.
【SPECT核種の集積機序】
・²⁰¹TlCl / 能動輸送
・⁹⁹mTc-MDP / 化学吸着
・⁹⁹mTⅽ-MAA / 毛細血管塞栓
・⁹⁹mTⅽ-GSA / レセプタ結合
・Na¹²³I / ホルモン合成
・¹³³Xe,⁸¹mKr / 単純拡散
等価線量(9月11日 国試1日1問 放射線安全管理学)
問.(オリジナル)
以下の等価線量に関する文章を読んで、( )に適語を書き込みなさい。
等価線量は( ① )に放射線加重係数を乗じて算出。( ② )影響の指標。皮膚の等価線量は1年あたり( ➂ )mSv。
解答.
①吸収線量
②確定的
➂500
解説.
【等価線量】
・妊娠中の女子腹部表面の等価線量: 2mSv / 妊娠している期間
・皮膚の等価線量: 500mSv
・水晶体の等価線量: 150mSv / 1年
・手足の等価線量: 500mSv / 1年
自動露出制御機構(9月7日 国試1日1問 診療画像機器学)
問.(オリジナル)
乳房撮影装置で用いられているのは、自動露出制御機構(AEC)の前面採光方式,後面採光方式どちらか。
解答.
後面採光方式
解説.
AECに関する問題は苦手とする人はそんなに多くないが、苦手な人はとことん苦手という印象があります。
しかし国家試験で問われるポイントは少なく、原理自体も教科書の文章や図からイメージしやすいものが多いです。
ですので、肩の力を抜いて教科書を読んでみてください。
もし教科書を開くことが億劫な方がいらっしゃたら、国家試験対策全科を熟読することをお勧めします。
国家試験対策全科を用いてAECの基礎を勉強して国家試験過去問やその他の参考書に目を通すことで、苦手が解消されるかもしれません。
【後面採光方式が採用されている理由】
・乳房撮影装置では前面採光方式に比べ、画質の低下と被ばく線量の増加がない後面採光方式が採用される。
RI取り扱い施設(9月6日 国試1日1問 放射線安全管理学)
問.(オリジナル)
密封放射性同位元素を使用する施設において、自動表示灯を設置しなくてはならないのは何Bq以上の密封RIを用いる場合か。
解答.
100TBq以上
解説.
【密封RI取り扱い施設】
・施設の構造は下限数量の1000倍を超える密封RIを取り扱う施設は耐火構造または不燃材料でなくてはならない。
・400GBq以上の密封RIを用いる施設には自動表示灯の設置が必要。
・100TBq以上の密封RIを用いる施設はインターロックの設置が必要。
【その他の重要関連事項】
・密封小線源の種類(例えば¹²³Iシード)
・施設の隔壁における線量
・主要構造部分とその材質
医療情報の三条件(9月5日 国試1日1問 医用画像情報学)
問.(オリジナル)
情報セキュリティに対する三原則を述べよ。
解答.
機密性,完全性,可用性
解説.
セキュリティと電子保存の三原則についてまとめていきます。これらの三原則は名称だけではなく内容も押さえておく必要があります。
【情報セキュリティの三原則】
・機密性(権限を持つ者のみデータアクセス)
・完全性(データの改ざん、破損がない)
・可用性(必要時に情報が利用可能)
【電子保存の三原則】
・真正性(作成者の識別ができ責任の所在が明確、情報の書き換え・虚偽入力・消去防止がなされている)
・見読性(情報を直ちに書面に表示可能である)
・保存性(復元可能であること)